S・ラフマニノフ
交響曲第2番ホ短調
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| プレーヤーのつぶやき |
| 今回は当団首席クラリネット奏者、伊藤のつぶやきです。 |
ラフマニノフの作品には今回の定期演奏会で取り上げる交響曲第2番を始め、 クラリネットが沢山ソロを受け持つ曲が多数あります。 勿論特別にクラリネットのソロが多いというわけでもなく 他の楽器にも沢山ソロを書いていますが、 私がクラリネット奏者の立場から 自分自身で感じる作曲家ラフマニノフの魅力を書いてみます。 きっと皆さんラフマニノフというとあのロマンティックなスクリーンミュージックのような 美しい旋律を思い出されるでしょう。 私が思うにあれは勿論旋律が美しいのですが、 それ以上に旋律を裏から支えている和音(ハーモニー)の美しさにあると思います。 今回演奏する交響曲第2番、第3楽章の大ソロはまさしくそれです。 特にフレーズをまたぐ時のコントラバスのピツィカートなんかは最高です。 もう一つ、名曲ピアノ協奏曲第2番の第2楽章で出てくるソロでは、 ピアノソロの奏でるアルペジオ(分散和音)の上に美しく乗る旋律ですね。 あと思うのは、旋律のテンションが盛り上がる時に必ず 一度弱くなりそしてもう一度高揚する、 要するに一つのフレーズの旋律の中に何回もぐっと来るところがあるんですよね。 これが結果的に長〜いソロを生み出すんです。 なので私自身はブレス(息継ぎ)の仕方や場所にとても気を遣います。 しかしこれは音楽(旋律)を表現するためのテクニックだけでなく 現実的なエネルギー(息)の補給を兼ねているので、 自分自身のペースや流れではなく、 指揮者の決めるテンポやオーケストラ自体の収まる響きなど、 大変制約の多い環境の中で、ソロを受け持つことはとても大変なんですよ。 だけど、しっくりとはまった時はとっても気持ちいいです。 伊藤 |